【ママチャリ】快適走行のカギ、サドルの調整について全て教えます【筋肉疲労軽減】
日常の足、ママチャリ。
コストパフォーマンスがよく、積載性も抜群。
しかし街行くママチャリのほとんどは正しい乗車姿勢になっていません。
乗車姿勢が間違っていると膝に大きな負担がかかって最悪の場合怪我に繋がりますし、猫背の原因にもなります。
今回は正しい乗車姿勢の出し方からサドル周りのメンテナンスまで、重要なポイントをすべてお教えします。
目次
サドルに関する基礎知識
自転車に座る際、腰の位置の基準となるパーツがサドルです。
高さの基準は「座った状態でペダルが一番下に来た時、膝が若干曲がる程度」です。
高すぎ、低すぎともに膝を痛める原因になりますので、バランス感覚が乏しいなどで足つき性が必要な場合を除いて必ず正しい位置で乗りましょう。
高さ調整
外から見たとき、このような状態が正解です。
また、このポジションでは地面に足がつきませんので、停止時は片足だけ降ろし、サドル前方に腰を下ろすようにして足をつきます。
サドルの高さを変更するには、こちらのシートピンと呼ばれる部品のレバー部分を掴んで反時計回りに回すことで緩め、サドルを上下に動かします。
大体の位置を決めたらシートピンを締め直し、乗ってみて違和感があれば微調整を行う、というプロセスを数回行います。
角度、前後位置調整
自転車好き以外にはあまり知られていませんが、サドル下側面にあるナットを緩めることでサドルの角度と前後の位置を調整することができます。
ナットのサイズは13mm。完全に外す必要はなく、緩めるだけで大丈夫です。
レンチはこちらのようなセット売りを買って、足りないものだけ買い足すスタイルがお勧めです。ひとつづつ揃えるとかなりの出費になってしまいます。
さびて回らない場合は5-56を吹いて、それでも回らなければハンマーで工具の柄を叩いて回転方向に力をかけてやると簡単に回ります。
ナットを緩めるとこれだけ大きな幅で調整できます(笑)
実を言うとママチャリに標準装着されるサドルは非常に短いので、角度を付けても意味はありません。地面に対して水平に取り付けましょう。
前後に長いスポーティなサドルだと角度によって座り心地が大きく変わるのですが…
この二枚はサドルを目いっぱい後ろに下げた状態と前に出した状態の比較です。
この調整で胴体の位置が変わりますので、ハンドルを持った際の腕の伸び具合が変わります。
セオリーとしては「肘が軽く曲がる程度」ですが、個人的な好みもありますので試行錯誤してみるのも一興でしょう。
角度、前後位置ともに決まったら最初に緩めたナットを締めなおして完成です。
シートポストの固着予防
サドルの支柱となるシートポストは、自転車のフレームのシートチューブと呼ばれる部分に差し込まれています。
鉄どうしが接触している部分ですので、サビてくると固着して動かなくなってしまいます。
この部分の固着はかなり厄介で、最悪の場合何をしても動かず廃車を余儀なくされることとなります。
そんな悲惨な事態を防ぐための作業をご紹介します。
まずはシートピンをゆるめ、シートポストを引き抜きます。
外れました。フレームと接している部分はすでにサビてきているのがわかります。
今回はこちらのグリスをシートポストに塗ることで錆、固着を予防します。
シートポストのフレームとのあたり面にグリスを薄くまんべんなく塗りました。
元通り組み付けて、はみ出たグリスをふき取れば完了です。
シートピンの固着予防
シートピンのレバー部分が外れるまで回し、シャフトを抜くとこのような部品に分かれます。
ここもグリスを塗ることで錆対策が可能です。
写真左側のボルトのねじ山にグリスを塗布し、元通り組み付けます。
各種錆対策
シートピンが緩まなかったり、シートポストが上下に動かない場合は錆による固着が疑われますので、5-56を吹いてみるか、それでだめなら上位互換であるラスペネを使用してみてください。
スポーツ車などでも、シートポスト固着で高さが変えられなくなり廃車になるケースが多々見受けられます。
シートピンの錆がひどすぎる場合は交換をご検討ください。
ねじ部が固着すると次回のポジション調整が大変です。
こちらの製品は塗装されているためさびにくく、耐久性が高いです。
総括
サドル関係で大切な要素はふたつ。
- 正しい高さに合わせること
- 固着させないこと
これを守っていれば膝を壊したり余計な疲労を溜めずに済み、体形が変わったりほかの人が乗ることになっても適切な姿勢で乗車することができ、結果的に一台の自転車を長く乗ることに繋がります。
今後もママチャリをテーマとした記事を追加予定ですので、よろしければスター、読者登録、アソシエイトリンクからの商品購入をお願いします。
それではまた次回!